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HAZOP+

HAZOP+は、HAZOPチームを支援するために開発されたソフトウェアです。 危険事象(ハザード)の抽出をはじめとする、HAZOPシート作成までの、手法の検討および実施手順が提供されます。 (開発元: isograph 社)

【 製品概要紹介アニメーション 】
製品名 説明
HAZOP+ HAZOP Studyを支援します。検討漏れの防止、直感的なユーザインタフェース(HAZOPシート)で、HAZOPアセスメント結果の記録とアクションの管理を行います。

HAZOP とは?

HAZOP(Hazard and Operability) は、化学プラント業界から派生したリスク分析手法の1つです。各プロセスのパラメータ(温度、圧力、流量、レベル、反応 etc)と、 ガイドワード(なし、減少、増加、逆転 etc)の組み合わせから、設計意図および操作意図からのデビエーション(ずれ)を抽出し、 そのズレを起因とする、システム異常などのリスクを想定し、予防措置を考察することを目的とした手法です。

HAZOPは、潜在的リスクや、操作リスクを定量的かつ網羅的に抽出することに優れています。 その反面、リスクの大きさを表現することが難しく、分析作業に多大な時間を要すという短所があります。

HAZOPモデル/HAZOPシート HAZOPデータモデル/HAZOPシート
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機能概要

HAZOP+を用いることで、HAZOPシートの作成、編集を簡単化できます。HAZOPシートを作成するため、以下の情報を管理します。

これらの情報は、入力と同時に自動的にデータベース化されます。データベース化することで、下記のメリットが得られます。

その他の特徴的な機能


HAZOPシート管理/入力画面
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レポート調整中の例
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図面管理


図面管理の様子
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本ソフトウェアでは、図面を登録し、図面とノードの関連を参照することができます。
図面とノードの関連付けは、ノード登録時に、関連画像として、予め登録されている図面を指定するだけです。

リスクマトリックス


リスクランキングマトリックス設定中の様子
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本ソフトウェアには、下記2種類のリスクマトリックスが用意されます。

ユーザ独自のリスクマトリックスも設定することができます。
ユーザが作成できるリスクパラメータは最大10個で、このリスクパラメータ*を2つ組み合わせることで、マトリックスを生成します。

*リスクパラメータ:マトリックスの縦、横およびセルに表示される値の集合
例1)環境への影響度:重大・大・中・小・なし
例2)人的被害重大度:死亡事故・負傷(大)事故・負傷事故・なし

HAZOPシートの参照


原因からデビエーション参照
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ハザードからデビエーション参照
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アクションから原因参照
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HAZOPシートをさまざまな視点から参照することができます。

など

*漏れ防止、入力内容の整合性確認に有用な機能です。

ライブラリー

HAZOP を実施する上で必要となる各種定義を予めテンプレート化しておくことができます。 テンプレート可能な項目は、以下のとおりです。

各データシートは、カスタマイズを可能とするための 10 個のカスタムフィールド (多目的項目フィールド) を持っています。

用語集

HAZOP関連用語
用語 ソフトウェア表記 説明
リスク --- 周辺の人や物に与える危害の発生確率と、度合いの組み合わせ(ISO/IEC Guide51より)
ノード Node ハザードの検討を行う対象範囲(ライン、機器、機能など)
パラメータ Parameter 操作、圧力や温度などの設計仕様パラメータ
*圧力、温度、流れ、液面、反応 etc
ガイドワード Guideword ズレの発生する可能性と、増加・減少等の逸脱の傾向や大きさ
*なし、少ない、多い、逆転、想定外 etc
デビエーション Deviation 設計・操作面における、目標からのズレ(意図からの逸脱)
原因事象 Cause デビエーションが発生する原因
危険事象(ハザード) Consequence デビエーションが発生することによる、危険・影響・結果
予防措置 Safeguard ハザードを発生させない、発生時の影響度を低減するための予防措置
対策 Action 予防措置の妥当性や、改善を目的とした対策