確率論的安全性評価(PSA)関連モジュール
Reliability Workbench(RWB) は、
確率論的安全性評価(PSA)を支援するための機能を有します。
確率論的安全性評価(PSA)に資する機能を以下に説明します。
- FaultTree : フォルトツリー分析
フォルトツリーを用いて、ハザードに対する確率を定量的に評価することができます。 本モジュールの利用により、カットセット分析の実施、重要度(FVI)評価、 感度解析(RAW:リスク増加価値、RRW:リスク低減価値)が可能となります。 また、共通原因故障(CCF)に対して、フォルトツリーモデルによる定義、βモデルの適用が可能です。 βモデルによる共通原因故障の割合を求めるためにCCF Calculator(IEC61508に基づくCCFの計算)機能を有します。
PSAの例(クリックで拡大)
- EventTree : イベントツリー分析
事故等の起因事象に対して、その派生状況をイベントツリーで表すことで、状況(コンシーケンス)ごとの頻度を求めることができます。 結果は、コンシーケンスと発生頻度をF-Nカーブとして表すことが出来ます。 起因事象には、フォルトツリーの結果を用いることが出来ます。
イベントツリーの例(クリックで拡大)
- Prediction : 信頼度予測
信頼性ハンドブックに基づく故障率推定をおこなうための機能です。 本モジュールで求めた故障率は、データリンク機能により、FTA等の他機能で参照することができます。
- Parts Library : 故障率ライブラリー
Electric Parts Libraryには、約90,000点の故障率データと信頼度予測で必要となるパラメタが格納されています。 電子部品用故障率ライブラリーとしてEPRD-2014、非電子部品用故障率ライブラリーとして NPRD-2011 / NPRD-2016 / NPRD-2023 の利用が可能です。 部品は、ベンダー名や部品番号で検索でき、検索された部品(故障率+信頼度予測のためのパラメタ)を信頼度予測モジュール にドラッグ&ドロップで簡単に追加できます。また、本故障率データは、FTAでも利用することができます。
分析・評価業務の実施を支援するための機能
Reliability Workbench(RWB)は、上記の分析・評価支援機能の他に運用を簡便化するための機能を有します。
以下に、運用を簡便化するための機能を示します。
- Library機能:評価モデルと結果をライブラリ化し、社内で標準化(分析者間で共有)
- User Parts Library Option:ユーザが集めた部品情報をライブラリー化する機能
- Enterprise Option:評価モデルの版管理(チェックイン・チェックアウト、レビジョン管理)
機能一覧
その他の機能については、
こちら
を参照して下さい。