鉄道RAMS関連モジュール
Reliability Workbench(RWB) は、
鉄道車両や鉄道信号などのRAMS評価を支援するための機能を有します。
RAMSの評価に資する機能を以下に説明します。
- Reliability Allocation : 信頼度配分
システム全体に対して要求される信頼度目標をシステムを構成する要素に配分します。 例えば、鉄道車両に対する信頼度目標をコンポーネントレベルの信頼度目標に配分することが出来ます。
信頼度配分の例(クリックで拡大)
- FMECA : 故障モードと影響および致命度分析
システム全体に対して要求される信頼度目標をシステムを構成する要素に配分します。 例えば、鉄道車両に対する信頼度目標をコンポーネントレベルの信頼度目標に配分することが出来ます。
各種FMEA、FMECAの様式を保有し、分析を実施することが出来ます。 FMEAへの項目の追加・削除やユーザ独自様式にも対応が可能です。RPNやアクション実施後のRPNの計算が可能です。 また、機能安全に対応するための変数群を保有し、故障モードや分布、カバレッジの定義が可能であり、 残存する故障率の評価が可能です。
デザインFMEAの例(クリックで拡大)
- Reliability Block Diagram (RBD) : 信頼性ブロック図分析
システムに対する信頼性評価を信頼性ブロック図を用いて評価できます。 信頼性ブロック図を用いて、システムを構成する要素をサブシステム、コンポーネント、ユニット(LRU)レベルまで分解し 各LRUレベルに故障率等の信頼度情報を割り当てることで、システム全体の信頼度を求めることが出来ます。 本モジュールの利用により、カットセット分析の実施、重要度(FVI)評価、 感度解析(RAW:リスク増加価値、RRW:リスク低減価値)が可能となります。
信頼性ブロック図の例(クリックで拡大)
- FaultTree : フォルトツリー分析
フォルトツリーのトップにハザードを設定しその要因をトップダウンで分析できます。 本モジュールの利用により、カットセット分析の実施、重要度(FVI)評価、 感度解析(RAW:リスク増加価値、RRW:リスク低減価値)が可能となります。 また、共通原因故障(CCF)に対して、フォルトツリーモデルによる定義、βモデルの適用が可能です。 βモデルによる共通原因故障の割合を求めるためにCCF Calculator(IEC61508に基づくCCFの計算)機能を有します。
FTの例(クリックで拡大)
- EventTree : イベントツリー分析
事故等の起因事象に対して、その派生状況をイベントツリーで表すことで、状況(コンシーケンス)ごとの頻度を求めることができます。 結果は、コンシーケンスと発生頻度をF-Nカーブとして表すことが出来ます。 起因事象には、フォルトツリーの結果を用いることが出来ます。
イベントツリーの例(クリックで拡大)
上記事例のF-Nカーブを以下に示します。横軸は、影響の大きさ、縦軸は、頻度を表します。
イベントツリーの例(F-Nカーブ)(クリックで拡大)
- Prediction : 信頼度予測
信頼性ハンドブックに基づく故障率推定をおこなうための機能です。 本モジュールで求めた故障率は、データリンク機能により、FMECA、FTA等の他機能で参照することができます。 また、コンバート機能及び故障モードテーブル機能により、FMECAで管理する故障モードに分布を考慮して展開することが出来ます。
- Parts Library : 故障率ライブラリー
Electric Parts Libraryには、約90,000点の故障率データと信頼度予測で必要となるパラメタが格納されています。 非電子部品用故障率ライブラリーとしてNPRD-2011の利用が可能です。 部品は、ベンダー名や部品番号で検索でき、検索された部品(故障率+信頼度予測のためのパラメタ)を信頼度予測モジュール にドラッグ&ドロップで簡単に追加できます。また、本故障率データは、FMEAやFTAでも利用することができます。
分析・評価業務の実施を支援するための機能
Reliability Workbench(RWB)は、上記の分析・評価支援機能の他に運用を簡便化するための機能を有します。
以下に、運用を簡便化するための機能を示します。
- Library機能:評価モデルと結果をライブラリ化し、社内で標準化(分析者間で共有)
- User Parts Library Option:ユーザが集めた部品情報をライブラリー化する機能
- Enterprise Option:評価モデルの版管理(チェックイン・チェックアウト、レビジョン管理)
機能一覧
その他の機能については、
こちら
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