Reliability Workbench(RWB)
は、信頼性およびメンテナンス技術者、機能安全技術者のための信頼性工学に基づいたツールであり、
信頼性・アベイラビリティ・保全性および安全性を評価・分析するためのソフトウェアです。開発元の
isograph 社
の主力製品であり、34 年間に及ぶ機能拡張がなされてきました。
信頼度予測モデルによる故障レートの設定を始め、豊富な機能群と直感的なユーザ・インターフェースを備えています。
注)FaultTree+は、Reliability Workbench(RWB)の前の世代の製品であり、
現在は、RWB製品内に包含されています。
利用目的別機能一覧
Reliability Workbench(RWB)の機能を利用目的別に示します。
機能一覧
Reliability Workbench(RWB)のモジュール(分析・評価支援機能)一覧を以下に示します。
分析・評価業務の実施を支援するための機能
Reliability Workbench(RWB)は、上記の分析・評価支援機能の他に運用を簡便化するための機能を有します。
以下に、運用を簡便化するための機能を示します。
- Library機能:評価モデルと結果をライブラリ化し、社内で標準化(分析者間で共有)
- User Parts Library Option:ユーザが集めた部品情報をライブラリー化する機能
- Enterprise Option:評価モデルの版管理(チェックイン・チェックアウト、レビジョン管理)
- Isograph社のData Link Manager RWB-DOORS Module
を用いることで、IBM Rational® DOORS® (*1)と連携
*1IBM Rational® DOORS®は、IBM社の要求管理ツールです。
主な特徴
- 信頼性評価に係る各種分析・評価機能一式がひとつのソフトウェア内にパッケージ化
- 各種分析・評価機能間でのデータリンク機能が有効
例えば、信頼度予測で求めた故障率がFMECAやFTA中で参照可能
- 信頼度予測モデルを用いた故障率の予測
- メンテナンスタスクの定義と保守性予測 (MTTR
の計算)
- 故障モードと影響および致命度解析 (FMECA)の実施支援
- FMEDA (Failure Mode, Effect and Diagnostic Analysys)の実施支援
- 信頼性ブロック図 (RBD)
分析によるシステムの信頼度やアベイラビリティの予測
- フォルトツリー分析 (FTA)の実施支援
- イベントツリーから影響度や発生頻度の計算と分析 (ETA)の実施支援
- 依存関係の強いサブシステムの信頼度やアベイラビリティの計算と分析 (Markov)の実施支援
- 信頼度成長モデルによる製品試験や負荷試験結果予測に対する支援(Reliability Growth)
- 故障情報をワイブル近似することで、故障率を確率論的に扱うことが可能(Weibull)
- 信頼度配分機能の搭載 (Allocation)
- SAE ARP 4761に基づく安全性評価プロセスを支援するための機能(Safety Assesment)
- 使いやすい故障モデル定義
- IEC61508及びISO26262機能安全評価支援機能搭載
- 機能安全パラメータは、ISO26262用 ASIL配分、自己診断率パラメータとして利用できます。
- 信頼性ブロック図、フォルトツリー、イベントツリー分析間での故障モデルの共有が可能
- ユーザライブラリー機能により、評価メンバー間や社内で評価結果やその構成モデル、故障モデルの共有化、標準化が可能
- エンタープライズシステム機能によるプロジェクトの管理とファイルの版管理(オプション)
- 故障情報を持った部品ライブラリーの提供(オプション)
- 多数の標準帳票と帳票の作成やカスタマイズ機能を同梱(PDFやWORD等への出力も可能)