事例
容量放電プラズマ中の微粒子の挙動
プラズマ解析ソフトウェア🔗VizGlowと、 粒子法シミュレーションソフトウェア🔗VizGrainを組み合わせた使用例として、 容量放電プラズマ中での微粒子の挙動のシミュレーションを行います。
容量放電プラズマのシミュレーションは、VizGlow で行います。計算条件は
- 気体 アルゴン、圧力 6.67 Pa
- 電極電位変化の周波数 100 MHz、電力は 300 W
です。この部分の詳細は、🔗VizGlowの例題解説(pdfファイル)をご参照ください。 得られたイオン数密度分布を下に示します。これらの結果を用いて、VizGrainで、微粒子の動きのシミュレーションを行っていきます。
VizGlowの計算で得られた、Ar+イオンの数密度
動画
粒子に働く力
このプラズマ装置内に、微粒子を置いて、どのように動くかシミュレーションします。粒子の特性は
- 粒子の質量 1.65×10-18 kg
- 粒子の断面積 3.14×10-14 m2
です。粒子は最初、電荷をもっていませんが、プラズマの影響で帯電していきます。 粒子には、イオンによる抗力、ローレンツ力(電場)、重力が働きます。
粒子の位置の時間変化を下図に示します。粒子の色は、電荷を示します。 プラズマ領域の下端で、粒子が細かく上下に移動しています。 また、右端のほうでは、粒子が重力にひかれて落下していきます。
このように、 🔗プラズマ解析ソフトウェア VizGlow と 🔗VizGrainを組み合わせて使うことで、 プラズマ内での微粒子などの挙動を知ることができます。